感動の工房体験-木地の部屋-
まずは、「木地の部屋」の入り口にねかされてある材木の説明。水に浸けられてきた用材は、生木の中の樹液を水と入れ替えられ乾きやすくなっていますが、さらに板材に挽いてから1年半から2年間、ここで自然乾燥させます。
木をよく見ると白太(しらた)という外側の白い部分と内側の赤い部の赤身(あかみ)があるのが判ります。白太には水分やでん粉質が多く含んでいて腐りやすく、仏具に取り付けられた金具のサビの原因となるために使いません。
仏具として形に残るのは木の一割にしかなりません。いのちある木…、ヒトに個性があるように、木にも同じ木目はありません。木は伐り倒されてから2~3百年は強さが増し、その後はゆっくりと老化が始まります。 1400年経った法隆寺のヒノ材は新材よりも1割くらい強いといいます。『木の生命は3度ある。』、山林で生え、伐採後さらに強く成長し、そして仏具として姿を変え人々に安らぎを与え続けてくれるのです。
木地の部屋に入ると、お寺さんに納められる製作中の仏具が並びます。新材で補強された修復中の仏具。小堀では「美の復元」のみならず「強度の復元」を行うため独自の技が磨かれてきました。
さらに奥に進むと、木地師後田文武さんが、お寺の大型仏具を製作中。寸法の割り出しには杖(つえ)という伝統的なものさしを使います。
木をつなぐ部分に接着剤や釘(くぎ)を最小限にし、ほぞ加工を多用します。なぜなら、金(かね)や薬分は木を傷めるから。曲面は数十種類のカンナで削りますが、一番小さなカンナは長さかずか3センチほどで、これは皆さん驚きの様子でした。

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※木地の部屋の見学の様子

感動の工房体験-塗りの部屋-
漆(うるし)は、堅牢で耐久力の優れた塗料です。下地づくりをおこなった部材に、天然精製の漆を塗り重ね、研ぎをかけていきます。
漆の特徴である「美しさ」を醸し出すためには、上質の天然精製漆が必要です。どのような化学塗料も及ばない「深い輝き」には、天然素材のもつ「独特の風合い」があります。
工房ではこの天然精製の漆を使用しています。漆は「酸化結合」によって乾きますので、漆を乾かすためには適当な温度と湿度が必要です。
そこで「室(むろ)」に入れて乾かしますが、頼るのはあくまでも塗師の経験と勘。最も熟度の要求されるところです。
上塗り部屋の前で見つけた漆刷毛…。女性の髪でできています。値段が一本20万近く…。本当にびっくりですね。

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※塗りの部屋の見学の様子

感動の工房体験-金箔の部屋-
金箔の良し悪しは、厚みや純度だけではなく、箔打紙の質によって大きく異なります。小堀の金箔は、「縁付箔(えんつきはく)」とよばれ、雁皮(がんぴ)を漉いた和紙に卵を加えた灰汁(あく)をひたし、約20年の歳月を掛けて作られます。
金箔にも自然の材料が使われます。最近は、この和紙の代わりに硫酸紙(グラシン紙)が使用される事が多くなりました。
しかし、硫酸紙を用いると、薬分により、金箔は伸び易く量産が可能ですが、変色が起こりやすくなります。金箔の輝きに深みをもたせ、また密着性を高めるために、漆を接着剤として用いています。
従って、乾かすためには、適当な温度と湿度が必要となり、箔押師の経験と勘に左右されます。職人は毎日微妙に変化する気候に反応し、漆を調合し使い方を工夫します。

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※金箔の部屋の見学の様子





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